ウイスコンシンで独り言 コロナワクチン接種
ハワイでのコロナワクチンの接種が始まっているようですね。ここウイスコンシンでも医療関係者への接種が終わり、65歳以上の高齢者への接種が1月20日ごろより始まりました。自分達も友人から聞いて、早速インターネットで申し込みをしましたが、申し込みが殺到し、サイトが飽和状態のためか、ちょっと時間がかかりました。まあそれでも先週無事予約が取れ、接種会場の地元の大学体育館へ到着。
会場では接種の時間帯が細かく分割されていたので、駐車場でも、受付でも長く待たされることなく、ワクチン接種のためカーテンとつい立てで仕切られた場所で待ち、すぐ案内されて、接種を受け、同時に次回の接種の予約もその場でできました。
その後、ワクチンの異常反応があるといけないので、待機場で15分待機して、このワクチン接種を終了。我々の場合はすべて順調でしたが、報道によるとLAなどでは何時間も待たされたり、接種会場がとてつもなく遠隔地ということもあるようです。
自分達が受けたワクチンはファイザーの物で、我々は選択することはできませんでした。それから二回目の接種の予約がその場で取れたのは、ワクチン不足のニュースを聞いていたので驚きでした。
このワクチンを接種したからと言って、コロナに感染しないという訳ではなく、抵抗力がついただけで、感染してそれを誰かに気づかずに感染させることはあるわけです。接種後も今まで通りマスク着用し、人との距離を取るよう言われています。
ウイスコンシンに住む一長一短
このようにワクチン接種がウソのように簡単にできましたが、大都市ではこうはいかなかったと思います。つくづく、僅か人口10万人ほどの中都市に住んでいる有難さを感じました。でも、ここウイスコンシンではマスク着用への対応が鈍いです。医療関係者が絶望的になって、「医療の限界」と連日報道していますが、「若い人は大丈夫」「風邪のようなもの」「マスコミの誇張」と取り合わない集団がいます。
州知事が公共の場でのマスク着用義務化の法案延長に対し、多数を占める共和党から拒否にあいました。ところが、公共施設などでのマスク着用を義務化しない州には連邦からの月々の約5,000万ドルの補助金がでないことが後でわかると大騒ぎ。共和党としてはマスク着用に反対を唱えている手前、そうは簡単に態度を変えるわけには行けません。共和党議員の中には選挙区の住民からの電話での抗議などでマスク着用義務化に賛成した人もいます。
問題は、自分達のメンツを失いたくない理由で、こうした人の健康に関することにも意固地になっていることです。ハワイではこのような愚かな政争をしないこと祈ってます。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.94
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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