ワクチン接種に関する詐欺行為に要注意
今アメリカ国内各地でコロナワクチンの接種が行なわれている中、2回のワクチン接種を受けると、ワクチンカードと呼ばれる証明書を受け取ることになっている。
このカードはワクチン接種を完了したことを証明するためのもので、受け取った人はソーシャルメディアでカードの写真と共に「ワクチン2回受けました!」というような投稿をするケースが相次いでいることに注意が必要だとKHONが伝えている。
このカードには氏名の他に、誕生日や保険証番号、いつ、どの種類のワクチン接種を受けたのかが記載されているが、このような個人情報を詐欺などの犯罪グループが狙っていたり、またワクチンカードを偽造するために用いられる可能性があるという。
消費者保護団体であるベター・ビジネス・ビューローによると、偽造されたワクチンカードはすでに英国で作られ、eBayで売られたという報告がされている。
また、コロナワクチンに関する詐欺も行なわれている。
「ワクチンをすぐに接種することができますから、次の情報を入力してください」というようなメールで個人情報を引き出したり、ワクチンの予約をするための手数料を要求するようなものもあるという。
ハワイ州では、今後ワクチンカードを持っていればハワイ・セーフ・トラベルのルールを免除される可能性があり、ワクチンカードの偽造が行われることになるのではないかと懸念されている。
現在ハワイでは75歳以上の高齢者を主な対象としてワクチン接種が進んでおり、この年齢層の人々がソーシャルメディアへ積極的に投稿して個人情報を公開するリスクは高いとはいえないが、今後接種が広がることから一層の注意が必要だ。
氏名と誕生日だけでも詐欺被害に遭う可能性がある。
ソーシャルメディアにはワクチンカードの代わりにワクチンシールやピンブローチなどを投稿するよう消費者保護団体では注意を呼びかけている。
(日刊サン 2021.2.2)
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