高齢者ワクチン接種18日から開始
ハワイ州下院議長のスコット・サイキ議員が1月12日に報道関係者に向けて説明会を行ない、75歳以上の高齢者と一部の必要不可欠な分野の労働者に対してワクチン接種を推進するために、大きなコミュニティ・ワクチン接種会場を2カ所設置するというハワイ州としての計画を発表したとKHONが伝えている。
これにより早ければ18日から75歳以上の高齢者はワクチンを接種することができるようになるという。
ワクチン接種会場は、ダウンタウン近くのクルーズターミナル・ピア2に設置される。
接種を行なうハワイ・パシフィック・ヘルス(HPH)では、すでに電子医療記録をもとに75歳以上の患者に連絡をとっており、およそ1,000人が既にワクチン摂取の予約をとっているという。
カピオラニ・メディカルセンターやストラウブ、パリ・モミ・メディカルセンターを傘下に抱えるHPHのCEO兼社長のレイモンド・ヴァラ氏は「我々は計画にそって接種を進めていくことにしており、まず1日に1,000人ほどの接種を行ない、数週間後には3,000人から4,000人までに接種が可能となるだろう」と述べている。
「必要不可欠な分野の労働者については、ハワイ州保健局からの情報を待っている状態だ。それまでは高齢者への接種に専念していく」
「マイチャート」と呼ばれるアカウントを持っているHPHの患者に対しては、ワクチン接種のアポイントメントを取るように連絡がいくことになっている。
HPHの患者でない高齢者は、アポイントメントをオンラインで申請することができる。
申請はこちらから。
接種の際にはレストラン・ロウとアロハ・タワーの駐車場を利用して欲しいとのことだ。
2カ所目のワクチン接種会場はニール・ブレイズデル・コンサートホールに設置され、クィーンズ・ヘルス・システムが接種を担当する。
クィーンズによるとアポイントを受け付けるウェブサイトがもうすぐ開設される予定だという。
75歳以上の高齢者への接種の次には、65歳以上の人々および新型コロナウィルスに感染すると悪化する可能性の高い持病を持つ人々への接種となる。
また、ワクチンを2回接種すると、ワクチン接種を完了したという証明となる「COVID -19ワクチン記録カード」が発行される。
ただし現時点では、このカードを提示することによって旅行時に自己隔離を免除されないので、注意して欲しい。
今後変更される可能性もあるということだ。
また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、ワクチン接種した後もマスク着用と社会的距離の取るなどの予防対策をするように求めている。
(日刊サン 2021.1.14)
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