新型コロナ変異種 ハワイの専門家はどう見る?
英国では新型コロナウィルスの変異種が猛威を奮っている。
9月から感染が拡大し始めたこの変異種は、今までのウィルスよりも70%も感染力が強いと言われているが、致死率についてはまだ不明とされている。
日本政府は水際対策として、外国からの旅行者を禁止する措置に踏み切ったが、ハワイではどうなるのかKHONが伝えている。
新型コロナウィルス検査の専門家であるスコット・ミスコビッチ博士によると「この変異種が世界を感染させることを防ぐ手立てはないと思います」
アメリカ政府は、12月28日から英国からアメリカへの訪問者に対して、出発前の72時間以内に検査を受けて陰性証明を提出するように求め始めている。
しかし博士は、ニューヨークやロスアンジェルスなどの大都市にはすでに変異種に感染した旅行者が入国していると見ているという。
「ハワイに関しては、もしかしたらすでに変異種は存在しているかもしれない。できることは限られている。事前検査を受け、到着後に検査を受け、警戒を怠らないことだけだ」
変異種に感染しても死に至る確率が高いわけではないにしても、感染率が高くなれば、死亡する人々も出てくるはずだ。
「免疫力が弱い人々、持病がある人々、高齢者などにこの変異種が拡大すれば、危険な状態となるだろう」
現時点では、ワクチン接種はハワイ州で確実に拡大している。
ミスコビッチ博士は「ワクチンがこの変異種についても有効なのかという問題については、現在全ての検査結果で有効性が示されている」と述べている。
「この変異種による感染が拡大する前にワクチン接種を受けて免疫ができれば、感染拡大を未然に防ぐことができるだろう」
(日刊サン 2020.12.28)
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