自己隔離2万人 対応困難
現在オアフ島ではおよそ2万人の訪問者(本土からハワイに戻ってきた居住者も含む)が自己隔離を命じられており、あまりの数の多さに保健局や警察による確認作業が追いつかない状態だとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
12月9日にカーク・コールドウェル市長がインタビューに答えて「ホノルル警察は自己隔離をすべき人が本当に自己隔離しているかどうか毎日電話をかけたり、実際に隔離場所に滞在しているかどうか訪問したりすべきだが、2万人の確認をすることは不可能だ」と述べている。
「できるだけ早くこの状況を解決するためには、事前検査を受けて陰性結果を提出してもらうしかない」
ハワイではイゲ知事の命令で、ハワイ到着時に検査結果が間に合わなかった場合にはその後に陰性結果を提出しても自己隔離を免れることができない。
コールドウェル市長はイゲ知事に対して、ダニエル・K・イノウエ空港にある検査施設で検査結果が間に合わなかった訪問者を検査して、そこで陰性であったら自己隔離を免除してほしいと要望を出したが、回答はまだないという。
空港での検査施設では3時間ほどで結果を出すことが可能で、1日に1万人の検査ができるキャパシティがある。
また、ハワイと本土を頻繁に行き来する仕事関係の出張者に対して事前検査が免除されている状態に関しては、本土での感染拡大を理由に市長は知事に対して事前検査を行なうように要望している。
コールドウェル市長は「ハワイには観光業が必要だ。到着後の検査というオプションがあれば、このホリデーシーズンにハワイ州を訪れようと思っている観光客の増加にもつながる」と早期の対応を願っている。
(日刊サン 2020.12.010)
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