教育予算大幅カットへ
ハワイ州教育委員会は、州の教育関連の予算の大幅カットを承認したとKHONが伝えている。
削減額は非常に大きくハワイ全体の公立学校の予算の10%にあたる金額で、実際の教育の現場にも影響が出そうだという。
今年の教育予算はすでに6%が削減されており、さらなる予算の減額は来年から2年間行なわれ、年間1億6,400万ドルにのぼる予定である。
教育委員長であるクリスティーナ・キシモト氏は「12月中に詳細を発表する予定だ」としているが、校長たちは現場に大きな影響が出ることは避けられないと懸念を示している。
ワイアルア小学校のスコット・ムーア校長は「学校予算の95%は教育の現場の人件費だ。大幅な予算カットは人件費のカットを意味する。ベテランの良い教師がいなくなったら生徒にとっての損失になってしまう。学校というのは予算がなければ遅らせるとかキャンセルするというようなプロジェクトではない。このような予算削減は生徒の学業達成に大きな影響が出る」と述べている。
カイルアのケオル小学校のコング校長は、「指導教材や清掃グッズの予算もない。保護者にトイレットペーパーを持ってきてもらうようなことになるかもしれない。特別教育プログラムの教員補助のポジションも削減しなければならない」という。
ハワイ州は新型コロナウィルス感染拡大により、観光業などを中心に大きな経済的打撃を受けており、税収入も大幅に落ち込んでいる。
(日刊サン 2020.12.04)
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