コーヒーの木葉が病気に感染
真菌に感染しているコーヒーの木葉が見つかったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ島カイルア・コナの南部、ホルアロア地区のコーヒー農園で感染した木葉が見つかったのは10月31日だ。
それより前の10月上旬にマウイ島のハイク地区では、コーヒー農園の木と野生の木も真菌に感染したことが確認されている。
ハワイ州農業局は感染の疑いのある木葉を米国農務省のナショナル識別センターに送り検査の結果感染が確認されたと今週発表し、2島から真菌に感染したコーヒーの木が確認されたことで、これ以上感染が拡大しないように警戒をするよう呼び掛けている。
これはサビ病と呼ばれるもので、世界中の主なコーヒー栽培が行われている場所で菌が見つかっており、コーヒーの木をダメにする最も大きな病気だという。
この菌に感染するとコーヒーの木葉が黄色く変色して死んでしまうために、一度感染すると30%から80%の葉を切り取らなくてはならなくなる。
今までハワイのコーヒーの木葉がこの病気に感染したことは確認されていなかったが、今回感染が確認されたことで、ハワイのコーヒー農園は現在栽培しているコーヒーの木を、サビ病に強い別の種類の木に変更することを余儀なくされる可能性もあるという。
州当局は、これ以上の感染を抑制するためにコーヒーの木と焙煎していない状態のコーヒー豆の移動を制限している。
ハワイ・コーヒー協会では11月19日午前9時から午後1時までサビ病についてのウェブセミナーを開催する。
(日刊サン 2020.11.12)
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