ハワイ養殖漁業 売上最高を記録
連邦政府の報告書によると、2019年のハワイにおける養殖漁業の売上が8,320万ドルに達して、過去最高を記録したとファイ・ニュース・ナウが伝えている。
米国農務省の報告書では、養殖業の売上高は2014年の7,820万ドルを上回ったが、主に養殖魚の売上によるもので微細藻類の売上高は減少しているという。
エビ、牡蠣、アサリ、モイ、ティラピア、カンパチ、コイ、エンジェルフィッシュなどがハワイ州では養殖されており、州全体として350以上の労働力を雇用している。
報告書では魚と甲殻類を一つのカテゴリーとして数値を発表しているため詳細は不明だが、2017年の4,120万ドルから4,790万ドルに大幅に伸びている。
栄養サプリの原料として養殖されている微細藻類の売上高は、2017年の3,520万ドルから3,270万ドルに減少した。
ブルー・オーシャンとビッグ・アイランド・アバロネの大手2社は、ハワイ州が運営するハワイ・オーシャン・サイエンス・テクノロジー・パークでの操業を拡大する予定だと発表した。
デービッド・イゲ知事は「この2社の事業拡大は、世界の養殖魚業界のリーダーとしてハワイの地位を確固とするだろう」と歓迎している。
ビッグ・アイランド・アバロネでは今後数年をかけて建設をおこない、沖での生簀の操業とともに陸上での魚の養殖を取り扱っているブルー・オーシャンでは、パークの処理センターの取扱量を大幅に増やす予定だ。
(日刊サン 2020.10.21)
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