到着後再検査 今はない
カーク・コールドウェル市長は10月12日の会見で、ホノルル市としては現時点で、州外からの訪問者に対して到着後の再検査を行なうキャパシティがないと述べたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ただし、15日から事前検査プログラムが開始され、オアフ島での感染者数が劇的に増加した場合には、再検査を実施するための何らかの措置を検討するとしている。
到着後の再検査については、ハワイに観光客を呼び戻す戦略の一つとして各島の市長が州知事に求めてきた。
コールドウェル市長によると、ハワイ州では人口の大部分がオアフ島に集中しているため、検査をするための場所や人材をオアフ島住民のためにとっておく必要があり、観光客全員に振り分けるわけにはいかないという。
オアフ島での検査は1日に1万件まで可能だが、現時点で1日におよそ1,500件から2,500件で推移している。
州外からの訪問者は事前検査を受けて陰性結果であれば自己検疫を免除されるため、たとえ再検査をすることにしたとしても、再検査の結果が出るまでは自由にオアフ島を出歩けることになる。
「ハワイに観光客を呼び戻すのであれば、新型コロナ感染のリスクをゼロにする方法はない」
これは先週行われた(合衆国における新型コロナウィルス対策を指揮している)アンソニー・ファウチ博士とジョッシュ・グリーン副州知事との間でのやり取りの中でも言われていたことだ。
コールドウェル市長はによると「事前検査プログラムによって80%の陽性反応保持者をブロックすることができるだろうが、リスクは間違いなくある。しかしハワイ経済のためには再開が必要だ。今再開しなかったら、今後再開するのはもっと難しくなる」としている。
(日刊サン 2020.10.13)
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