数日前のこと、娘がラインで「凄いね」と送ってきました。何のことやら見当が付かず、「何が凄いの？」と返信をしました。すると、「6660歩、2時間半、歩けたのでしょ！」と返事が来ました。 

　ビックリ！　思わず、スマホの万歩計を見ますと、間違いなく6660歩になっていました。でも、時間は書いていないし、まして娘に私はそんな報告を全くしていないのでした。携帯が誰かに操作されているような不気味さを感じました。 

　それで、翌日ドコモショップへ行きました。係りの20代後半とおぼしき方に、事情を話しました。すると彼は、「お客さまがラインを送った事を忘れているのですよ」との応答。まるで私は、正真正銘のボケ老人かと思われたようで、ビックリ仰天！　 

　でも、このスタッフのお兄さんは、携帯に暗証番号を入力してから開けるというサポートシステムを入れてくれました。毎回暗証番号を入れるのはめんどうですが、万一、どこかで失くしても、見知らぬ人が開けても中を見られる心配はなくなりましたので、少し安心しました。 

　ところで、オレオレ詐欺被害は毎日報告されます。いくら、警察が、「気をつけて～」を連呼しても、毎日、お年寄りは全国あちらこちらで詐欺の被害にあっているという現実。どうして、家に現金を置いているのかしら？ どうして見知らぬ人に銀行のカードを預けて暗証番号を伝えてしまうのか？ と不思議ですよね～。それでも何故か他人事ではない気もします。 

　健康維持のために見ている朝のテレビ体操では、近頃は高齢者向けの体操も紹介してくれます。「右手を前に左足を後ろへ、次は左手を前に右足を後ろに。素早、繰り返してみて下さいね」などといわれても、体操のお姉さんと同じ様には出来なくなってしまっている私は70歳。何のことはない、普通に歩いている時の手と足の動作なのに、こんがらがってしまう自分。自分の老いの現象を数え上げるのはやめて、今からできる事をしたいと思いました。 

　ハワイ留学から帰国した2015年の春にブルースハープを習いに音楽学校へ行き「アメイジンググレイス」が吹けるようになったのですが、そこで止めてしまいました。それっきり練習もしていないのでもう吹けないですが、ハーモニカの吸って吐いての呼吸法は、とても良かったと思い出しました。すると、もう一度チャレンジしてみたい、という思いが心の中に浮かびました。 

　５年前にやっと吹けるようになった「アメイジンググレイス」。もう一度挑戦しようと思ったら、気持ちがなんだか軽やかになってきました。