きのうのこと。窓の外から見えるマンハッタンの街がいつもとちがっていた。真珠色の空気におおわれ、そこからかすかに太陽の光がもれている。なんとも幻想的で、それでいて心が少しざわざわ。一体、何が起きているのかわからないまま写真だけを撮り、その後は何ごともなかったように過ごしていた。 

　そのいつもと違っているのが何だったのかを知ったのは、今朝のラジオからのニュース。 

　我が家はここ10年以上、テレビのない生活を送っており、情報が知りたいときには自分からスマホで検索している。そんななかで、お気に入りの音楽ステーションからパーソナリティが語ったこと。それは、いまアメリカの西海岸で起きている史上最悪規模の山火事。その煙が東海岸にまで達しているというのだ。 

　幻想的な空だとおもっていたのは、西海岸からの煙だった。それを知ったとき、心がとても痛んだ。 

　先々週、サンフランシスコに暮らす友人とビデオ通話をしたとき、空が火星のようにオレンジ色になり大気汚染が深刻だと聞いて心配していたけれど、LAとNY約4,500キロも離れたところの煙が届いている現実。地球はひとつでつながっているんだということを意識せずにはいられない。 

　いま、世界的にとてもきびしい状況が続いているわたしたちの住むこの地球。 

　悲しい現実にフォーカスすることもできる。しかし、多くのひとたちが悲観的になりそのエネルギーが地球を覆うと、やはり地球にとってもわたしたちにとっても影響がでる。すべてはバイブレーション、波動でできているから。現実を見つめながら、未来の地球にとって、いまのわたしたちは何ができるのだろうか。

　愛のエネルギーをおくり、同時に、行動にもうつしていく。ひとつでつながっているわたしたち。そして、ひとつでつながっているこの地球。 

　ひとりひとりの心の持ちようが、未来の地球をつくり、護っていく。 

　大変革を迎えているいま、わたしたちの心の向きをどこへ持っていくか。今こそ、愛のチカラを憶いだすとき。そしてその愛を発揮していくときだと私は思う。