電話アレコレ
最近の若い会社員は、会社の電話が鳴ってすぐ取るのをためらう方が多いそうです。そこで、会社の固定電話を無くしたところ、新入社員の離職数がぐっと減って業績も伸びたという話がテレビ番組で紹介されていました。正直、私はビックリしました。
イマドキの若者の連絡ツールはLINEなどのSNSが主流。返事を即答することに慣れていないためでしょうか、知らない方から何を言われるかわからない電話を取るのに、苦手意識を持ってしまいがちのようです。
私は、電話の自動応答システムから聞こえてくる声で、「ガイダンスに従ってプッシュボタンを押して下さい、了解でしたら1を」と言われ、ボタンの1を速やかに押すのにためらいを感じてしまいます。コミュニケーションが取れる生の声の方がやっぱり安心です。
今時は、若い方の家に固定電話がないというのも普通になってきているようですが、携帯電話は進化をし続けています。
お財布携帯アプリというものを携帯電話の中に入れておけば、スーパーのレジでもQRコードを出して、読み取ってもらえば決済が可能。飛行機もネットで予約をしておけば、搭乗口で決済に使用したクレジットカードを機械にかざすだけで承認確認ができてしまう便利な時代になったようです。電車も専用カードにお金を補充しておけば、どの路線の改札口も機械にカードをかざすだけで出入りが自由自在。ただ、電車用のカードが全国津々浦々まで通用するかどうかは分かりませんが……。最新のシステムをスラスラと覚えなければ、スピーディーな時代について行かれなくなりそうな不安を感じてしまう時もあります。
固定電話は、若者同様に私も苦手です。理由は年齢から来る難聴? 以前、娘の会社関係の方から家に電話であり、会社の名前が上手く聞き取れずに何度か聞き返したことがあって以来、家の電話を取るのが苦手になった私です。
先日携帯電話に友達から、「元気? 思い出したから心配になったの。コロナが終息したら、美味しいものでも食べに行きましょうね、じゃあね」と連絡がありました。ただそれだけの会話でしたが、友の生の声が聞けて嬉しくなりました。
自称、昭和の・平成の・令和の化石と宣言している彼女は“80歳”を迎えたばかり。自分より10歳年下の私を気遣ってくれました。彼女いわく、「あなたは、まだ若いのよ、これからなのですからね」と叱咤激励されました。コロナ禍が一日でも早く終息して、また穏やかな日が来ますことを神さまに祈るのみです。
ハワイ留学へ 60代からのユルユラAloha留学 No.89
蒼井 絹子
北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。
1984年 「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用。
1987〜89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当。
1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設。
1997〜2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞。
2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞。
2003年 東京に工房・オフィスを開設。
2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞。
2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選。
2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学。
2015年1月17日、卒業