新型コロナウィルス感染で需要が急激に増えたのはクロロックス社の殺菌ワイプだが、感染拡大から数ヶ月たった今でも品薄が続いている。

クロロックス社のCEOであるベンノ・ドラー氏によると「殺菌ワイプは、現在の日用品業界の中で一番売れている商品となっているが、製造する原料を調達するのがかなり困難なために、店頭に出るまで少し時間がかかるだろう」ということだ。

ワイプの主な原料はポリエステル・スパンレースと呼ばれる物質で、マスクや、医療従事者用ガウン、医療用ワイプなどの原料でもある。

新型コロナウィルス感染対策の医療用商品のニーズが高く、原料がそちらに回されているために、一般家庭用ワイプの原料が不足しているというわけだ。

「今の需要に追いつくだけの製品が店頭に並ぶのは、おそらく2021年となるだろう」

カリフォルニア州に本社を置くクロロックス社は清掃衛生関連用品を中心に製造する会社だが、今回の新型コロナウィルス感染拡大によって需要が6倍となった。

クロロックス社の他の製品である、グラッド・トラッシュバッグや液体漂白剤、リップクリーム（バーツ・ビー・リップバーム）などは今後数カ月内に通常通り店頭に並ぶ予定だとKHONが伝えている。