新型コロナウィルス感染が拡大する直前に、ABCストアがクヒオ通り沿いにある2つの不動産物件を購入していたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

場所は二つともクヒオ通り沿いにあり、デュークス・レーン・マーケットの向かい側とハイアット・セントリック・ワイキキビーチホテルの向かい側に位置する。

ハリー＆ジャネット・ワインバーグ財団は売主で、1950万ドルで売りに出されていたが、3月6日に1590万ドルで購入されたという。

ABCストアの社長兼CEOであるポール・コサカ氏によると、今後再開発をして、将来的には小売店、飲食店、オフィススペースのある複合施設を構想予定だとしている。

コサカ氏は、「新型コロナウィルス感染によって80店舗のうち、およそ半分は一時閉店に追い込まれた。従業員も一時休職がほとんどだ。ワイキキはもっと早く回復すると思っていたが、しばらく時間がかかるだろう」と述べた。

二つの物件はいずれも長期間空き家になっていたため、ABCストアによる今回の開発はワイキキ周辺住民にも歓迎されている。特にクヒオ通りとシーサイド通りの角に位置する不動産は、2017年に射撃事件が起こっており、一人が死亡、二人が負傷するという事件があった場所だ。

ワイキキ自治会会長のロバート・フィンレー氏は「ABCストアのような素晴らしい会社が買ってくれて本当によかった。どのように開発されるのか楽しみだ」と述べた。