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ちょっと役立つ 日本の新製品

消毒も、警備もおまかせ“パトロ”

消毒も、警備もおまかせ“パトロ”

 新型コロナのお陰で外出自粛を続けています。自衛のためのマスクと消毒液、お世話になる日々がまだまだ当分続くと思うとウンザリです。国内外の各地域で、ビジネス再開が叫ばれて実施され始めました。 

 しかし、「3密」状態を避けて営業を再開するには幾つもの困難があります。その一つが、オフィスや店舗をいかに消毒するかです。人が触る手すり、椅子、机、エレベータのボタン、ドアノブなどを丁寧に拭いたり、スプレイ消毒している姿が何度となく放映されています。客を迎えるためには必要最低限の作業ですが、店舗が小さくても、また、大きくなればなるほどこれが結構大変なのです。今回は、これを解決する「無人の消毒ロボット」を紹介します。  

無人警備・消毒ロボットPATORO(パトロ):消毒剤噴霧機能搭載モデル

「PATORO(パトロ)」は、家庭や商業施設内で、自動走行により警備パトロールをしたり消毒液を散布する小型ロボットです。AI搭載の自動掃除機ルンバと同様に、自律走行し、スーパーなどの床やショーケースを巡回消毒したり、病院や電車・駅などの座席や手すり・つり革、エレベーターのボタンの消毒を行うのです。また、カメラによる監視や映像記録、騒音や異常音、火災の検知や警告など、施設内外の周辺監視や巡回警備の機能も備えたモデルもあります。通信機能を持ち、警備会社や警察、消防への通報も可能のようです。 

 消毒剤の自動噴霧は、噴霧対象と配置などの事前に「マッピング情報」として学習させておきます。また、センサーで通行人を避けたりもします。運用には、初期費用(マップ作成、ルート設定、チューニングなど)200万円と、一台当たり月10万円ほど、掛かります。警備と消毒を自動的に行う費用として、これが高いかどうかは、ビジネスの種類、規模によって決まることでしょう! 

 サイズは幅65センチ、高さ108センチ、長さ80センチの大きさで、速度は最大20KM/時。自動運行だけでなく、遠隔操作も出来るらしいです。ZMP社によるサービスは2020年5月開始です。今、社会が最も求めているロボットかもしれませんね! ちなみに、ZMP社のクラウドシステムROBO-HIと連携して動きます。

No.264

画像:ZMP社のサイトより

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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