ハワイ再開への道は?
ジョッシュ・グリーン副州知事は、州外からの旅行者に対する14日間の自己検疫をどうするかについて語った内容を6月7日にKHONが伝えている。
先週デビッド・イゲ知事は6月30日過ぎまで延長すると述べている。
ハワイでは、新型コロナウィルス感染者数が、5日には9件、6日にも9件、7日に2件増加し、3日間で20件の新規感染者となった。
グリーン副知事は、「9件となった時には確かに懸念はあったが、今日2件でよかった。これらの数字は明らかにメモリアルデーの週末を反映している」と述べた。
「メモリアルデーの週末に卒業を祝うパーティーが行われていたことが感染が拡大の大きな要因と思われる。今週末にはブラックライブズマターの平和的抗議運動が行われており、おそらく来週あたりには感染者数が増加すると予測されているが、我々は大丈夫だし、病院も大丈夫だ」
副知事は数字の上下を想定内としており、島間移動が再開されれば感染者数は増加するし、本土からの旅行が許可されればまた増加するだろうと、上がったり下がったりのローラーコースターに例えた。
島間移動に対する自己検疫が解除になった今、州外からの自己検疫をどうするか、ハワイの観光業再開についての今後の道筋に対して、グリーン副知事は「トラベル・ウィズ・アロハ・プログラム」という新しい旅行ルールを開始する予定だという。
この新しいプログラムは、ハワイへの旅行前に感染テストを実施し、陰性が確認された旅行者は自己検疫を免除するというものだ。
旅行前にテストを受けなかった旅行者には14日間の自己検疫を必須とする。
また、「トラベル・バブル」という方法も検討されている。
トラベル・バブルとは、新型コロナウィルス感染の少ない国や地域からの旅行者には自己検疫を免除するというプログラムで、日本、ニュージーランド、オーストラリア、韓国などが候補に上がっている。
グリーン副知事は、「できる限り長期にわたって検疫を維持すれば、感染を少なく維持できるのは確かだ。しかし、ハワイ経済は観光業に依存している部分が多い。健康第一なのはわかるが、経済的安定は精神面での健康などいろいろな面に良い結果をもたらす」と述べた。
(日刊サン 2020.6.08)