権威あるフラの祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」が、31日(日)から4月6日(土)までハワイ島ヒロで開催されるが、農務局はその期間中、ヒロ空港とカイルアコナ空港での検査を強化するとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
見事な色彩のオヒアはレイの材料として人気があるが、農務局によると、オヒアの花や植物の挿し木、土壌は、許可証がない限りハワイ島から外へ持ち出すことはできない。真菌性の植物病によるオヒアの急速な枯死で、木々が壊滅的な打撃を受けているからだ。州植物検疫課の課長代理であるジョナサン・ホー氏は、「オヒアは文化的に重要な種であり、ハラウを含むすべての人が正しい行動をとり、州全体へのオヒアの急速な枯死を可能な限り防ぐことに協力してほしい」と語った。
ハワイ島でのオヒアの検疫は2015年から実施されている。州によると、ハワイ島でのオヒアの摘み取りは禁止されていないが、島外に持ち出すことはできない。もしホノルルで摘まれた花であっても、ハワイ島に持ち込まれた場合は、ハワイ島から持ち出すことはできなくなるので注意が必要だ。
昨年のメリー・モナーク開催期間中、農務局はヒロ国際空港で31本のレイポオ(ヘッドレイ)を押収したという。一方、カイルア・コナ国際空港では12本のレイポオが摘発された。
ホー氏は、「特にメリー・モナーク期間中は、空港に検査官が常駐し、検査にあたる。基本的に私たちがすることは、人々にどのような規制があるのかを知らせることにある」と語った。
州によると、ハワイ島で摘まれたオヒアはヒロ空港とコナ空港、または州の植物検疫所に持ち込むことができ、オヒア死滅迅速作業グループがオヒアを土地に戻すという。
農務局によると、ハラウはオヒアの急速な死滅を認識し、重く受け止めており、近年、メリー・モナークでは、この伝統的なオヒアをレイなどに使用するハラウが減ってきているという。
(日刊サン 2024.3.26)
シェアする