日刊サンWEB|ニュース・求人・不動産・美容・健康・教育まで、ハワイで役立つ最新情報がいつでも読めます

ハワイに住む人の情報源といえば日刊サン。ハワイで暮らす方に役立つ情報が満載の情報サイト。ニュース、求人・仕事探し、住まい、子どもの教育、毎日の行事・イベント、美容・健康、車、終活のことまで幅広く網羅しています。

デジタル版・新聞

ニュース

【ハワイニュース】ジェイウォーク合法化への動き 警察・運輸局は懸念

議員たちは、信号機や交通標識よりも歩行者の判断の方が交通事故による負傷や死亡を減らすのに優れていると主張し、安全な場合には島全域でジェイウォーク(交通規制を無視した道路の横断)を合法化する意向のようだ。

ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、安全なジェイウォークを合法化する上院法案2630の最新バージョンは、立法会期の半ばに上院を通過し、現在、引き続き下院を通過する。この法案は、「合理的に注意深い歩行者が、走行中の車両と衝突する危険が直ちにないと判断できる場合、歩行者が州全体の交通法に反して行動すること」を認めるもの。

ハワイ・アップルシード・センター・フォー・ロー&エコノミック・ジャスティス(Hawai’i Appleseed Center for Law and Economic Justice)の調査によると、ハワイ州はバージニア州やカリフォルニア州、ネバダ州、コロラド州デンバー、アラスカ州アンカレッジ、ミズーリ州カンザスシティのジェイウォークを廃止または「改革」する他の州や市に続くことになる。また、現在ハワイのほか、ニューヨークとワシントンでも同様の法案が提案されている。

ハワイ・アップルシードの今月の報告書によると、2018年から2023年までのハワイの裁判所記録を分析した結果、ハワイの法執行機関がワシントンの警官と比較して不釣り合いに信号無視の取り締まりを行っていることがわかった。この期間、ハワイでは年間5028件のジェイウォークによる違反切符が切られており、これは人口10万人あたり349件の割合だ。これに対してワシントン州では、10万人あたり平均6件しか違反切符が切られていない。また、ジャクソンビルなどの都市における歩行者切符の分析によると、ジェイウォークの切符が切られる場所と歩行者が死亡する場所との間に強い関係がないことがわかっている。

一方、この法案に対し、ホノルル警察(HPDの)、州運輸局(DOT)、州法執行局からは反対意見が出ている。DOTは、2019年から2023年にかけて132件の歩行者死亡事故と459件の重傷事故が発生しており、また17歳以下または65歳以上の歩行者が、歩行者死亡事故の39%、歩行者重傷事故の33%に関与していることから、この法案は子供や高齢者を怪我や死の危険にさらす可能性があると述べている。

画像:Shutterstock.com

(日刊サン 2024.3.20)

シェアする

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Social media & sharing icons powered by UltimatelySocial
Twitter
Visit Us
Instagram