ダウンタウンにあるオフィスビル「デイビーズ・パシフィック・センター」が、今後15カ月の間に大きな変貌を遂げ、住宅、小売、商業の複合施設に改装される予定であるとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
新しく誕生する複合施設は「モデア(Modea)」と名付けられている。モデアは開発業者のアバロン・グループが手掛ける最新プロジェクトのひとつで、352戸の住宅用コンドミニアムが建設される。同社は2025年後半までに改修を完了させたいと考えている。
アバロン・グループの創設者でありCEOのクリスティン・キャンプ氏は、「モデアはホノルル・ダウンタウンの改革を支える都市のオアシスとなるだろう。長年ダウンタウンの一等地とされてきた建物に、洗練されたデザインとエネルギー効率の革新性を織り込むことで、私たちは都市生活の新たな基準を打ち立てようとしている」と語った。スタジオ・ユニットは40万ドル台から始まり、居住スペースは300~450平方フィートとなる。1ベッドルームは60万ドル台からで、450から650平方フィート、2ベッドルームと3ベッドルームは100万ドル台からとなる予定だ。
開発業者によると、この積極的なスケジュールが可能なのは、すでに建物が建っているからだという。アバロン・グループの最高投資責任者であるベン・ドゥクチトラ氏は、「既存の建物を再利用することで、モデアは二酸化炭素排出量と天然資源の採取量を減らし、同時に埋立地に出る廃棄物の量も減らすことができる。私たちは、ビルを高効率システムで改修し、ユーティリティをサブメーター化し、世界的なグリーンエネルギーのリーダーであるアメレスコと革新的なEAAS(Energy As A Service)を実装することで、住居所有者は今後30年間、空調のメンテナンスと機器の交換を固定費で安心してまかなうことができる」と語った。
パンデミック以降、在宅勤務や、オフィスと自宅のハイブリッドな働き方を希望する従業員が増えたことで、オアフ島や米国内のオフィススペースは急速に変化している。コリアーズ・ハワイの最近のレポートによると、オアフ島のオフィス市場は2023年に11万7000平方フィート以上の稼働率が低下し、空室率は年末までに13.45%に達するという。
モデアの詳細はこちら。www.modealiving.com/
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.6)