ハワイ州立病院の特別居住プログラムの施設にて、昨年11月13日に29歳の職員が刺殺された事件を受け、州保健局(DOH)は、警備を強化し、患者に対する職員数の比率を高めたことを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
DOHは、州が運営する特別居住プログラムとハワイ州立病院の施設の「安全性とセキュリティの全面的な見直しを行った」と発表した。警備員のパトロールを増やし、スタッフ対患者の人数比が1対5から1対3に引き上げられた。また、すべての入所者は、身体検査、金属探知機によるスキャン、尿による薬物検査を受けている。
州によると、特別居住プログラムおよびハワイ州立病院の両方で、「既存の方針と手順を見直し、全体的な安全性の改善を勧告する」ために、4日間の安全待機が設けられたという。DOHのコミュニケーション・ディレクターであるスティーブン・ダウネス氏は、声明にて、「これらの勧告と改善は、病院内のより安全で安心な環境を作り、患者のケアを優先し、患者と職員の安全と幸福を損なう可能性のある潜在的なリスクや問題を軽減することを目的としている」と述べた。
報告書にある具体的な提言は下記の通り。
- ハワイ州立病院をDOHの行動衛生担当副局長に直属させる。
- ハワイ州立病院の管理者に直接報告する安全運営担当の管理者補佐を設置する。
- 安全運営補佐官が委員長を務める常設の安全運営委員会を設置する。
- 運営と施設の改善。(具体的な内容は共有されていない)
- 緊急対応チームを含め、契約警備員を増員し、強化する。(新しいスタッフが契約上どのような義務を負うのかについての詳細は共有されていない)
- ガードマン小屋をキャンパス内の低い位置に移設し、通りを隔てたところにバリアーを設置する。
- 遠隔監視可能なカメラを修理・増設する。
- ハワイ州立病院の敷地内にある3つの放送システムを統合する。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.3.5)