ハワイでも広く愛されている韓国発祥のサイドディッシュ「キムチ」にちなんだ日を制定する法案が、下院司法ハワイ問題委員会を通過したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

リンダ・イチヤマ州議員が提出した下院法案1950は、毎年11月22日をハワイの「キムチの日」に制定するというもの。韓国ではすでに毎年11月22日を「全国キムチの日」と定めているが、これは11月がキムチの11の主要食材を表し、日付がその22の効能を表しているためだという。

ハワイ韓国文化センター（Hawaii Korean Cultural Center）のアマンダ・チャン会長は、下院法案1950を支持する証言書を提出した。証言書の中で同氏は、「キムチ・デイ・ハワイは、集団の歴史と大切にされてきた文化を祝う祭典となる。ナショナル・ピザ・デーやナショナル・プレッツェル・デーなどと何ら変わりはない」と語った。

ハワイ韓国連合協会（United Korean Association of Hawaii）のデービッド・スー会長は、「キムチの日はハワイが『包括性』を受け入れることを可能にし、多様な人々の間のより深いつながりを育む」と述べた。

1987年に韓国からホノルルに移り住んだスー氏によると、キムチ作りには時間と忍耐と重労働が必要で、キャベツを塩水に力をこめて押し込み、発酵するまでずっと待つのだという。同氏は、「有益なものを生み出すために必要な忍耐と試練を表しているようなものだ。キムチを作るのに近道はしたくないのと同じように、ポジティブなことを達成しようとするときの人々の考え方を表している」とし、キムチの日の制定は、ハワイの包容力、文化への感謝、料理の多様性を祝うというハワイのコミットメントを確認するものであると語った。