「barnacles(フジツボ)」と呼ばれる新しい違法駐車の取り締まり装置が物議を醸しているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
ホイールロックの代わりとなるこの黄色い横長の装置は、違法駐車をしている車のフロントガラスに吸盤で設置される。
黄色い盤面がフロントガラスを塞ぐため、これを外さなければ運転することができない。吸盤を外すためには装置にあるQRコードを通して罰金を支払わなければならない。また、違反者はこの装置を返却場所まで持っていく必要がある。
ポノ・パーキング社のケオキ・アンダーソン氏は、レッカー移動されるよりはましだと言う。
「レッカー移動は誰だって嫌なものだ。サンドアイランドまで連れて行ってくれそうな友人に電話しなければならないし、時間がかかることもある。ところが、このデバイスを装着すれば、数分で状況を改善できる」。
アンダーソン氏によると、ポノ・パーキング社はこの半年間、企業、マンション組合、住宅所有者と契約し、駐車してはいけない場所に駐車している車に装置を取り付けてきたという。
なお、罰金を支払わずにこの装置を無理に外そうとすると、大きな音が鳴り響くようになっている。
しかし、このbarnacles(フジツボ)装置が物議を醸している点として、市交通サービス局が許可を出していないことが挙げられる。
カイルアでは住宅地の違法駐車が深刻化しているが、近隣住民によると、最近特にアイノニ・ストリートでこの装置が張り付いた車を目にするようになったという。
整備されていない歩道での違法駐車が多いため、住民は何年もの間、岩や木を置くことで車を遠ざけようとしてきた。
アンダーソン氏によると、ポノ・パーキングはこの地域の住宅所有者と契約しており、barnacles(フジツボ)はブーツのように物理的に車の動きを止めるものではないため、ハワイの法律には違反しないと付け加えた。
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(日刊サン 2024.2.14)