ハワイアン航空は、インターネットサービス「スターリンク」を利用した新しい機内Wi-Fiサービスを、ハワイ諸島とアメリカ本土を結ぶフライトにて実施することを発表した。これにより、たとえ何千フィート上空にいても、地上にいる時と同じようにインターネットサービスを利用できるようになるとKHON2が伝えている。
スターリンクは、「スペースX」社が運用している衛星インターネットアクセスサービスで、地球上どこであれ高速かつ低遅延のデータ通信を実現している。ハワイアン航空のエンジニアリング担当シニア・ディレクターであるクリス・リーバーツ氏は、「このクラス最高の技術とハワイの本物のおもてなしを融合させることで、ハワイ諸島を発着する他の航空会社とは異なるフライト体験をお客様に提供できる」と語った。
スペースX社のスターリンク・エンジニアリング担当ディレクターであるウィル・ザイデル氏によると、ハワイアン航空機に設置されたスターリンクが独自に設計した航空端末により、各機は地球上空を周回する衛星から強力で高速なインターネット信号を受信することができるという。飛行機が太平洋を横断する際に衛星から衛星へとシームレスに接続を切り替えることで、乗客は中断のないインターネット体験が可能となる。
ハワイアン航空とスターリンクは、高いパフォーマンスを確保し、接続がさまざまな条件でどのように反応するかを確認するために、複数のテストフライトを実施した。また両社は、連邦航空局(FAA)と密接に協力し、すべての安全基準が満たされていることを確認したと付け加えた。
このプロジェクトは2022年4月に最初の発表が行われて以来、2年の歳月をかけて進められてきた。数カ月後の春までには完成する予定で、乗客は機内に乗り込んだ瞬間からこの高速インターネットを無料で楽しむことができる。
リーバーツ氏は、「このテクノロジーが航空業界にとってどれほど画期的なものになるか、お客様と一緒に体験できるよう、次のフライトを心待ちにしている」と述べた。
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画像:Shutterstock.com / A.Flassig
(日刊サン 2024.2.9)