ここ数週間の大荒れの天気と波の影響で、南マウイの海岸侵食が深刻化している。
KHON2の報道によると、ワイレアとキヘイ/ワイレアのウルア・ビーチとケアワカプ・ビーチは、1週間で岩だらけの海岸線に変わってしまったという。近隣住民によると、この時期に砂がなくなるのは珍しいことではないが、これほどひどい浸食を見たのは初めてで、あまりの速さに心配の声が上がり、砂が戻るかが懸念されているという。
キヘイのカマオレ・ワン・ビーチの道向かいに住むクレイグ・コープランド氏は、「ビーチがなくなる度に『砂が戻ってくればいいな』と思っていたが、この2024年は間違いなく悪化しているようだ」と語った。
コープランド氏は、最初に高波があった1月20日(土)ごろから2月初めまで、ビーチの状況の変化を記録した。彼は、「カマオレ・ワン・ビーチの南端は、砂が取り除かれただけでなく、ビーチの端を見下ろすような断崖が取り壊され、今ではサウスキヘイ・ロードの歩道にかなり近くなっている」と説明した。彼が撮影した動画には、人々が堤防を登ったり滑り降りたりするのを防ぐために、マウイ郡職員がそのエリアを封鎖している様子が映っている。
カマオレ・ワン・ビーチは、通常、家族連れのための静かなシュノーケルビーチだが、強い波は数週間も続いたという。コープランド氏は、「浸食が嵐と波、海面上昇の組み合わせによるものなのかどうかはわからないが、ビーチだけでなく土地も失われており、今回はかなりひどいようだ」と語った。
専門家によると、マウイ島の浸食が州内で最悪なのは事実のようだ。ハワイ大学マノア校海洋地球科学技術学部の臨時学部長を務めるチップ・フレッチャー博士は、1月中吹き続けた南南西の風と1月末の大潮、そして異常な波の方向から始まったとし、「そのような方向からの持続的な強風は異常であり、我々には馴染みのない方法で砂を移動させようとしている」と語った。
フレッチャー氏によると、砂のほとんどは戻ってくる可能性が高いという。また同氏は、「これは一時的な浸食現象だが、海面が上昇し続けるにつれて、こういった現象は、ビーチの背後でアクセスできなかった陸地を蝕み続けるだろう」と付け加えた。
なお、西マウイのカアナパリ、プアマナ、ウクメハメなど、マウイ島の他の地域も浸食が顕著になっている。
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画像:youtube.com / Jenny & Craig Adventures
(日刊サン 2024.2.6)