ハワイでも住民の経済格差がしばしば問題として挙がっているが、世帯所得が中間所得額以下の、いわゆる中低所得層が将来のために貯蓄をするヒントについて、KHON2がまとめている。
ハワイでは、4人家族の中間所得額は約10万ドル(約1480万円:148円/ドル換算)で、4人家族の世帯年収が4万ドル(約590万円)以下が「貧困ライン」とされている。
●中所得者向けのヒント
- 予算管理用のアプリや支出を記録するツールを活用する
- 予期せぬ出費に対応できるよう、時間をかけて緊急資金を作る
- 出費を削減する(定期購入の見直しや贅沢品を買うのをやめる等)
- 借金がある場合は、返済に集中する(複数ある場合は高金利の借金から返済する、借金を一本化する等)
- 収入の数パーセントを定期的に貯蓄に回す
- 自動積立を設定する(貯蓄口座への自動振替を設定する)
- リスクの低い投資を検討する(退職金口座など)
- 割引やクーポンを活用する
- 政府の制度や減税措置を探す(税務署の担当者に相談し、政府の支援プログラムや減税制度を利用する)
- コミュニティのリソースを探す(フードバンク、無料教育プログラム、その他ハワイには多くの非営利団体がある)
- 身の丈に合った生活をする(自分の収入で持続可能なライフスタイルを再検討する)
- 医療費を削減する(定期検診や予防医療サービスを利用する、食生活を見直す等で将来的な医療の出費を抑えることができる)
●低所得者(貧困ライン以下)向けのヒント
中所得者向けのヒントのほとんどは、貧困ライン以下で生活している人にも当てはまる。しかし、収入が貧困ライン以下の場合、節約がより難しくなるいくつかの重要な違いがある。
- 欲しいものよりも必要なものを優先する(食費、住居費、医療費など必要不可欠な支出に集中する)
- 少額ずつでも貯蓄する(平日に1日5ドル貯める余裕があるなら、1週間で25ドル、1年で1300ドルになる)
- 省エネを心がける(使わないときは電気を消す、省エネ電球を使うなど、簡単な行動でも効果がある)
- 中古品を買う
- 少額の緊急資金を作る(不測の事態に役立ち、高利のローンを組む必要を防ぐことができる)
これらは、将来の計画を立てる際の自分なりのアプローチを開発するための単なる提案に過ぎないことを心に留めておいてほしい。自分の人生をコントロールする力がついたと感じたら、現状にとらわれているときよりも、選択肢が増えるものだ。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.18)