全米のフリーウェイなどでは、しばしば電光掲示板にユーモラスで風変わりなメッセージが表示されることがあるが、この冗談メッセージがもうすぐ見られなくなるようだ。
AP通信のニュースによると、米連邦高速道路局は、先月発表された1100ページにおよぶ新しいマニュアルに記載されたすべての変更を実施するために、各州に2年間の猶予を与えている。そこには、標識やその他の交通規制装置の規制方法に関するルールも含まれているという。
行政当局によると、意味が不明瞭なメッセージや、ポップカルチャーへの言及、笑いを意図した標識は、ドライバーに誤解を与えたり、注意をそらす可能性があるため、2026年には禁止されるという。
禁止されるメッセージには、オハイオ州の「Visiting in-laws? Slow down, get there late(義父母の家への帰省ですか? 速度を落として遅刻しましょう)」や、アリゾナ州の「Hands on the wheel, not your meal(食事ではなく、手はハンドルに)」などが含まれる。
アリゾナ州ではフリーウェイ上に300以上の電光掲示板が設置されている。アリゾナ州運輸局は過去7年間、最も愉快で独創的なメッセージを決めるコンテストを開催しており、去年などは3700件以上の応募があるほどの人気を博していた。
州議会議員のデイビッド・クック氏は、「アリゾナでは、全員ではないにせよ、大多数がこういったユーモアを好んでいる。なぜ連邦政府がやってきて、自分たちの州でできることに口を出そうとするのか。連邦政府があるべき姿に集中していない典型的な例だ」とコメントした。
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