10日(水)の朝、ホノルル市が管轄するビーチに「レスキューチューブ」と呼ばれる黄色の発泡スチロール製浮き具20個を設置することを発表する記者会見が行われたが、海難救助で一時中断されるというハプニングが起きたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
サンディ・ビーチ・パークにて記者会見が行われていたところ、午前9時30分ごろ、ハワイカイのポートロック沖で2人の男性が立ち往生しているとの情報が入り、市の海洋安全ライフガードサービス課の職員が車のサイレンを鳴らしながらカラニアナオレ・ハイウェイを駆け下りていった。
ホノルル緊急サービス局(EMS)によると、オアフ島を訪れていた20歳の男性が、誕生日を祝うために、悪名高いチャイナ・ウォールズのサーフスポットで海に飛び込んだという。男性2人が水中でもがいているのを近くの目撃者が発見し、911番通報した。通報者は、20歳の男性に浮き輪(レスキューチューブではない)を投げてつかまらせながら、安全な場所まで誘導した。もう1人の男性は自力で海から出ることができず、その後、駆けつけたライフガードとホノルル消防署の隊員によって海から引き上げられた。
救助された男性は切り傷と打撲を負ったが、それ以上の治療は必要なかったと救急隊は報告している。
EMSのジェームス・アイルランド局長は、サンディ・ビーチでの記者会見にて、「いま皆さんが目撃したように、緊急事態は瞬時に通知される。チャイナ・ウォールズにはライフガードタワーがなく、少し辺鄙な地域だ。ライフガードがいない場所では、これらのレスキューチューブが人命を救うために真の役割を果たすことになる」と語った。
ライオンズ・クラブとロータリー・クラブの各支部によって始められたレスキューチューブ・プログラムは、アイナハイナ近くのカワイクイ・ビーチパークからカイルア・ビーチパークまでのオアフ島のビーチに、長さ4フィート以上の長方形の浮き具を設置した。設置場所は、ホノルル市議会、海洋安全ライフガードサービス課、市公園レクリエーション局と協力して決定された。
設置場所は以下のとおり。
- カワイクイ・ビーチ・パーク
- ポートロックの海岸線アクセスポイント(チャイナウォールズとスピッティングケーブ)
- カイヴィ海岸(ラナイ展望台とハロナ潮吹岩)
- サンディ・ビーチ・パーク
- マカプウ・ビーチ・パーク
- カイオナ・ビーチ・パーク
- ワイマナロ・ビーチ・パーク
- フナナニホ
- ベローズ・フィールド・ビーチ・パーク
- カイルア・ビーチ・パーク
20本のレスキューチューブの正確な位置は、下記のマップから確認できる。
シェアする
(日刊サン 2024.1.11)