国立気象局(NWS)は、カウアイ郡とオアフ島に洪水注意報(flood watch)を発令した。28日(火)から30日(木)にかけて不安定な気流が北上し、カウアイ島西部に「コナ低気圧(Kona low)」が発生する見込みで、このため、州全域で南風が強まり、28日(火)からニイハウ島、カウアイ島、オアフ島に大雨、洪水、雷雨の可能性があるとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
洪水と雷雨の可能性は、29日(水)と30日(木)にマウイ郡とハワイ島に拡大する可能性がある。
洪水注意報の発令中は、洪水が発生しやすい道路や低地は流出水の増加や河川の氾濫により通行止めとなったり、都市部では物的損害が発生する可能性がある。
カウアイ緊急事態管理庁長官のエルトン・ウシオ氏は、ニュースリリースにて、「大雨と強い雷雨が予想される悪天候の間は、不要不急の旅行や野外活動は避けるよう勧告する。最近発生した洪水警報では、車道、河川、低地など洪水が起こりやすい場所を横断しようとした複数の人々が救助された」と述べた。
カウアイ郡当局は、悪天候の可能性を前に警戒するよう呼びかけており、ハナレイ橋付近のクヒオ・ハイウェイは、ほとんど事前通告なしに通行止めが必要になる場合があり、公共施設も使えなくなる可能性があると警告している。
オアフ島では、ホノルル市施設維持管理局の作業員が、28日(火)の朝、コナ低気圧で予想される洪水の緩和のために、カイルアビーチパークのカエレプル川の砂を重機で移動させた。また、市当局によると、先週、作業員はホノルル東部、ワイアナエ地区、ノースショア一帯の河口を清掃した。現在はパールシティ地区で作業が行われている。
NWSは、この後の予報を注視し、洪水警報(flood warning)が発令された場合に備えて行動するようにと市民に呼びかけている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.28)