12月に開催されるホノルルマラソンには約3万人のランナーがエントリーしており、男女優勝者には本物の金でできたメダルが授与される。今年、完走メダルの製作を行ったのは、東京の銀座にある「SGC」社だ。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、SGCは、優勝者と3万人の完走希望者のために、約半年をかけてメダルを製作した。正面には貿易風をあびるランナーが描かれ、周囲にはカパ模様が施されている。また、裏面には、ワイキキビーチから眺めたダイヤモンドヘッドとSGCのロゴ、そして日本とハワイで愛され、長寿の象徴でもあるホヌ(ウミガメ)が描かれている。
注目したいのは優勝メダルで、1個202.3グラムの金が使われている。202.3グラムは2023年にちなんだもので、約1万5000ドル(約221万円:147.5円/ドル換算)の価値がある。オリンピックのメダルでさえ本物の金ではないが、これは純金だ。
SGCの代表取締役会長である土屋豊氏は、金は究極のお守りだとし、「金は世界のどこでも評価される。誰もが金に投資したいと考えている。金は変色せずに輝き続ける。価値は下がらないため、何世代にもわたって受け継ぐことができる」と語る。
ホノルルマラソンを3回完走している土屋氏は、自身の人生を変えたイベントに恩返しができることを光栄に思うと語っている。「ホノルルマラソンを初めて走ったのは60歳のときで、その後、62歳と64歳でも走った。素晴らしい経験だった。世界中の誰でも参加することができる」同氏は、このメダルがこの先何年にもわたって、ランナーの偉大な功績を思い起こさせてくれることを願っているという。
シェアする