ホノルル市は、アラワイ運河に架けられた約100年の歴史を持つカラカウア通り橋(Kalakaua Avenue Bridge)と車道にて、今後1年かけて大規模な修復工事が行われることを発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、260万ドルを投じて行われる修復工事は27日(月)から開始される。工事は月曜から金曜の午前8時半から午後3時半まで行われる。
1929年に建設されたこの橋は、ワイキキに出入りする交通量の多い大通りの一部となっているが、橋全体の状態は、時間とともに悪化しているという。
市設計建設局の広報担当者であるシンディ・クロムウェル氏は、「橋の上部構造の状態は『悪い』と評価されている。この改修工事は、橋の構造的完全性を回復し、公共の安全を確保するために必要なものだ」と語った。
なお、工事期間中、橋の通行は可能だが、歩道と手すりの補修工事のため、一度に1車線が通行止めになる。
また、橋の両側に沿った歩道の補修には、約2週間、一度に片方の歩道を24時間閉鎖する必要がある。反対側が閉鎖されている間は、歩行者は橋の片側の歩道を利用できる。
工事期間中、交通や歩行者は遅れが発生する可能性があるため、ホノルル市は自動車と歩行者になるべく別のルートを使うことを推奨している。
米国土木学会(ASCE)が2019年に発表した報告書によると、ハワイの1135の橋の平均築年数は60年で、これらの橋のうち、6.9%が構造的に欠陥があるという。
同学会は、ハワイ州の全体的なインフラに対し、「D+」の評価を付けている。なお、「D」は状態が悪く危険であることを意味する。
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