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【世界のこぼれ話】北極圏でロシアとノルウェーの花輪合戦が勃発 ノルウェー

ノルウェー北部の北極圏の町キルケネスにある1944年のソ連軍による解放記念碑で、ロシア人の外交官が自分の花輪をノルウェーの花輪の上に置いたことで、小さな摩擦が生じたとAP通信が伝えている。

市区町村長のマグナス・メランド氏は、怒った様子でロシアの花輪を脇によけたが、女性がその花輪をもとの場所に戻してしまった。

なお、ノルウェー公共放送NRKによると、この女性はロシア人であるという。

メランド氏はNRKに対し、「ここではそのような振る舞いはしない。記念碑に花を捧げることはできるはずだが、自治体の公式の花輪の上に花を置くことはできない」と語った。

キルケネスは、ロシアからわずか7キロしか離れていない国境の町だ。地元住民の何人かがロシア政府関係者に対し、式典に参加しないよう呼びかけていた。

先週発表された論説の中で、地元の歴史家マリット・ビャーケング氏とハラルト・スンデ氏は、「ロシアの公式代表は、ノルウェーの地で記念式典を開いたり、追悼式に出席したりすべきではない」と書き、その行為はノルウェーやウクライナ、そしてすべての国の戦争犠牲者に対する侮辱とみなされるだろうと述べている。

この式典は、第二次世界大戦中の19441025日、当時ナチス・ドイツに占領されていた隣国ノルウェーに進駐したソ連軍によるキルケネスの解放を記念するものである。それ以来、この日は毎年記念日となっている。

2019年の75周年には、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が記念碑に花輪を捧げ、ノルウェーの外相と肩を並べた。

なお、花輪をめぐる事件に関し、3人の外交官を擁するキルケネスのロシア領事館を率いるニコライ・コニギン氏は、即座にはコメントを発表しなかった。

全長約200キロの国境を共有するノルウェーとロシアの間には緊張が走っている。キルケネスはこの地域で最大の町である。1028日(土)、コ二ギン氏はキルケネスの戦争記念館でスピーチを行った。

オンラインメディア「バレンツ・オブザーバー」によると、ロシア側にある国境の町ニケルから訪れた地元の人々は外交官と向かい合ったが、キルケネスの住民は黙って彼に背を向けたという。

コニギン氏が到着する前に、地元の人々はすでに記念碑に花輪を捧げており、そこには「1944年と2022年のウクライナの英雄たちへ」と書かれていたという。なお、ウクライナは第二次世界大戦中、ソ連の一部だった。

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画像:stock.adobe.com

 

(日刊サン 2023.11.1)

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