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【ハワイニュース】死亡した乳児のIDを盗んだハワイの夫婦が有罪に

陪審員は、ハワイの夫婦が何十年にもわたり死んだ乳児のアイデンティティを盗み、他人になりすまして生活していたとして、陰謀、パスポート詐欺、ID窃盗の罪で有罪判決を下したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。

裁判記録によれば、陪審員たちは1030日(月)に有罪評決を下すまで約2時間審議した。ホノルルの連邦地裁で裁判を担当した裁判官は、夫妻を「ボビー・フォート」と「ジュリー・モンタギュー」という呼び名で呼んだ。夫妻は法廷で、自分たちの行為は誰も傷つけていないと主張していた。

裁判の冒頭、トム・ミューレック連邦検事補は、本物のボビー・フォートは50年以上前に死亡している、「ひどい咳」をし、生後3カ月しか生きられなかった、述べた。

一方、証言を行った証人の一人であるトンダ・モンタギュー・ファーガソン氏は、1968年に母親が妹のジュリー・モンタギューを出産したとき、彼女は中学2年生だったと語っている。しかし、妹は先天性欠損症で、約3週間後に死亡した。

このふたりの乳児はテキサス州の墓地に埋葬されたという。

容疑者夫婦は同じテキサスの高校に通っていた。その後連絡を取り合っていた同級生は、二人がしばらく彼の家に滞在していたことを記憶しており、多額の借金があるため身分を変えるつもりだと言っていた、とミューレック氏は言う。

検察官によれば、夫は12歳年下の偽のアイデンティティを使って沿岸警備隊に入隊までしていたという。

3月の判決では、パスポートの申請と使用において虚偽の供述をした罪で、最高10年の禁固刑が言い渡される。また、共謀罪では最高5年、深刻な身分窃盗罪では2年連続の懲役が義務づけられている。

この事件は昨年の逮捕直後から注目を集めたが、それは検察が単なるID窃盗だけではないことを示唆したからである。

検察は早い段階で、夫妻が本物のKGB(ソ連国家保安委員会)の制服と思われるジャケットを着ているポラロイド写真を紹介した。

夫妻の弁護団は、同じジャケットを一度遊びで着たことがあると述べ、検察は後にロシアのスパイ陰謀から手を引いた。

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画像:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.11.1)

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