ホノルル水道局(BWS)は、水道料金の来年からの値上げを検討している。BWS関係者によると、運営コストが大幅に増加しており、それが顧客に転嫁される可能性が高いという。
KHON2の報道によると、オアフ島のインフラは老朽化しており、水道管の破損が頻発しているが、水道管のメンテナンスには何百万ドルもの費用がかかるという。ホノルルBWSは市の半自治機関であり、財政的に自立しているため、運営コストは予想以上に上昇している。
BWS広報担当のキャスリーン・パヒヌイ氏は、「電力コストは、昨年の電気代3300万ドルという当初の予算より20%以上も跳ね上がった」と語った。 こうしたコスト上昇に対応するため、BWSは今後5年半にわたって水道料金の値上げを提案している。その増額は8%から10%の間となる。
パヒヌイ氏によると、平均的な一戸建て世帯は月に約9000ガロン(約3万4069リットル)の水を使用するため、5年目の値上げが終わる頃には約40ドルの値上げになるという。同氏は、「現在の月額水道料が60ドル以下だとして、この5年間の料金スケジュールが終了する2028年7月には100ドル弱支払うことになる」と述べた。
BWSによると、今回の値上げは、現在のインフラのメンテナンスに加え、新しいパイプラインの設置を補うためのものだという。パヒヌイ氏はレッドヒルの水源汚染もこれらのコストに影響を与えているとし、BWSは井戸にモニターを設置し、他の水源を探していると説明している。なお、汚染が確認された3つの井戸は、オイル流出への警戒から稼働していない状態のままだ。
パヒヌイ氏は、「井戸の監視や新しい水源、試掘井戸にかかるコストの捻出ために、あらゆる手段を追求しているが、時間に制限があり、許可を取得し、場所を見つけるために今やっていることを検討し始めなければならない」と語っている。
BWSは値上げ案について一般からの意見を受け付けている。最初の値上げは来年2月になる見込みだ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.9.14)