アメリカ自由人権協会(ACLU)ハワイ支部は、18日(金)、ホノルル市によるホームレスの掃討はハワイ州憲法の残酷または異常な刑罰にあたるとして、仮差し止め命令を申請したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
今回の仮差し止め命令は、ACLUが主張するように、ハワイ市がホームレスの人々に対して行っている強制的な行為によって引き起こされる回復不可能な損害からの即時救済を求めるものである。
10月4日に裁判所で審理される予定だが、この申し立ては、ACLUが7月に市に対して起こした、州憲法の下でホームレスの権利を侵害しているとする強制執行に異議を唱える訴訟に追加される。
ACLUとゴールドスタイン・ボーゲン・ダーダリアン&ホー法律事務所が起こした最初の訴訟は、5人のホームレスの原告名を挙げており、オアフ島の推定2300人以上のシェルターに滞在していないホームレスを保護することも目的としている。
7月26日に第1巡回区裁判所に提出されたACLUの訴訟は、十分なシェルタースペースがない場合、公共の場での寝泊まり禁止、公園閉鎖規則、転居禁止法、座り込み禁止、所持品や動物の飼育制限を含む「反ハウスレス」法の施行は、「ハウスレス・ピープルが公共の場で行うしかない生存行為」を犯罪化するものであると主張している。
5人の原告のうちの一人であるジーナ・マヘローナさんは、51歳の女性で、8年前に介護していた母親が亡くなり、補助金付きの住宅に住む場所を失った後、ホームレスになった。マヘローナさんは書面にて「何か悪いことが起こるのではないかと毎日身構えて生活するのは、とてもストレスがたまる。私が家を失ってから、市は何度も私を逮捕した。家がないことを理由に、私はターゲットにされ、プロファイリングされたのだと思う」と述べている。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.23)