イラクの首相は、ドバイ空港を出発する予定だったイラク航空機の貨物室で、クマがどのようにして木箱から逃げ出したかについて調査を命じた。この事件によって同機が遅延したことに乗客が不満を抱き、ソーシャルメディア上で波紋を広げているとAP通信が伝えている。
イラク航空は、クマが逃げ出したことについての非はなく、乗務員はアラブ首長国連邦当局と協力し、専門家を派遣してクマの鎮静と機外への搬出を行なったと述べた。
ソーシャルメディアで拡散された動画には、貨物室の木箱からクマが逃げたために4日(金)の離陸が遅れたことを乗客に謝罪する機長の姿が映っている。
イラク航空は5日(土)、クマを輸送する手続きは法律に従い、国際航空運送協会(IATA)が承認した手続きと基準に従って行われたと発表した。同社によれば、クマはバグダッドからドバイに運ばれた。しかし、ソーシャルメディア上で話題になっている動画に出演している人物は、そうではないことを示唆し、航空機はバグダッドへの旅程に1時間遅れており、問題が解決するまで乗客は降機するよう求められたと述べた。
なお、6日(日)にイラク空港の関係者が語ったところによると、クマはバグダッドに輸送されたという。イラク、特にバグダッドでは、肉食動物をペットとして飼うことが富裕層の間で人気となっている。
当局は野生動物を保護するための法的規定の施行に苦慮している。バグダッド警察は以前、このような動物が市街地に放たれたり、レストランでエキゾチックな食材になったりするのを防ぐため、当局に協力しこのようなケースを通報するよう市民に呼びかけている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.7)