ドライバーの人員不足により、州教育局(DOE)は、ハワイの14校へのスクールバスの運行を一部または全面的に停止することになったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
この変更は新学期が始まる1週間あまり前に発表されたため、保護者は準備する時間がほとんどない状態だ。DOEは、補助金付きのバスパスを生徒に提供することで、影響を軽減しようとしているという。
バス運行が停止になる学校のひとつにワイアナエ高校があり、すでに市や州の議員から懸念の声が上がっている。
州議会議員のダリウス・キラ氏は、「オアフ島西部は、不登校率が州内で最も高い地域だ。そのため、これ以上教育へのアクセスへの妨げとなるものがあれば、彼らはあらゆる言い訳をして学校に通わなくなるだろう」と述べている。
なお、隣島のスクールバス運行については、マウイ島とハワイ島の路線は変更されたが、今後も運行が継続される。モロカイ島とラナイ島では変更はない。
DOEのランディ・タナカ副局長は、ニュースリリースの中で、ドライバー不足は全国的に起きており、今回の変更を主に高校に絞ったことで、特別支援教育や低学年の生徒へのスクールバスは通常どおりの運行が可能となると述べている。
また、DOEは今回の変更を一時的なものと位置づけているが、運休している路線がいつ再開されるかは明らかにしていない。関係者によると、DOEではスクールバスのドライバーが約230人不足しているという。
この変更は、8月7日(月)から始まる新学期から適用される。
下記の学校にてスクールバスが運行停止となる。(カッコ内の人数は、バスを利用する生徒の数)
【オアフ島】
- アイエア高校(139人)
- キャンベル高校(135人)※4路線のうち3路線が運休
- キャッスル高校(60人)
- カイルア高校(25人)
- カポレイ高校(216人)
- ミリラニ高校(34人)
- ナナクリ高校(64人)※中学校のバスは継続
- パールシティ高校(204人)
- ワイアナエ高校(167人)
- ワイパフ高校(115人)
【カウアイ島】
- カパア高校(40人)
- カパア中学校(81人)
- カパア小学校(76人)
- ハナレイ小学校(51人)
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.26)