行方不明になっていた2人の男性ダイバーが、23日(日)の早朝、救助隊によって海から無反応の状態で発見され、オアフ島ノースショアのヴェルジーランド・ビーチで死亡が確認された。この事故は、近年増加傾向にあるハワイの溺死率をさらに引き上げる結果になったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
23日(日)の午前3時40分頃、ホノルル消防局(HFD)が911番通報を受けたとき、32歳と28歳の男性ダイバーが行方不明になってからすでに数時間が経過していた。HFDは5組のユニット、合計16人を派遣した。消防隊員が、岸から約150フィート(約45メートル)の地点で、水中に沈んだまま動かないダイビングライトを発見。隊員は水中に潜り、ダイビングライトを取り付けたまま無反応のダイバー1人を救助し、岸に運んだ。その後、午前4時42分、救急搬送された。
同じ海域で2人目のダイバーの捜索が再開され、スキューバダイビングの装備の救助隊員が水中を捜索するとともに、エア1ヘリコプターが上空から支援し、船上から海面を照らして目視での監視も行われた。無反応の2人目のダイバーが発見され、岸に運ばれた後、午前6時49分に救急搬送された。
州保健局(DOH)によると、2013年から2017年までの全米50州の中で、ハワイ州はアラスカ州に次いで2番目に溺死死亡率が高い。また、同局のデータによると、2009年から2018年まで、海での溺死はハワイの旅行者の死亡事故において最も多い死因となっている。一方、住民にとっては、自殺、転落、中毒、自動車事故に次いで5番目に高い死因だという。2009年から2018年まで、海での溺死事故は年間平均71件発生しており、概して増加傾向にある。
また、2009年から2018年までの9年間で起きた海での溺死事故712件のうち、フリーダイビングによる死亡は46件で、シュノーケリング、水泳、原因不明、サーフィン/ボディボードに次いで5番目に多い結果となっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.24)