19日（水）、スコフィールド・バラックスにあるサージェント・スミス・シアターでの式典で、ハワイの兵士が戦場以外での勇気を称えられ、陸軍最高の栄誉を受けたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

テキサス州エルパソ出身の22歳の陸軍衛生兵レネ・ロドリゲス少佐は、昨年ワヒアワで女性が男に殴られるのを止めようと介入し、女性の命を救った功績が認められ、兵士勲章（Soldier’s Medal）を受章した。満員の劇場ではスタンディング・オベーションが贈られた。

ロドリゲス少佐の旅団司令官であるロバート・ショウ大佐は、「現在、現役の陸軍兵士で兵士勲章を授与された者は241人しかいない。これは、現役兵士の1%の20分の1にあたる希少さだ」と語った。

2022年10月、ロドリゲス少佐は、ワヒアワのグリーン・ワールド・コーヒー・ファーム付近の道端で男が女性の上に乗り、殴っているのを発見。群衆の中を移動し、被害者と加害者の間に身を置いて盾にし、加害者からの攻撃に耐えた。女性を救出して車に乗せたが、車を動かす前に加害者は車の窓を突き破り、女性を車から引きずり出して殴り続けようとしたため、ホノルル警察の警官が到着するまで、少佐は女性を守り攻撃に抵抗した。

その後、男は車で現場から逃走。ロドリゲス少佐は救急車が現場に到着するまで女性と一緒に待機した。最終的に、警官が、徒歩で林の中に逃げようとした犯人を逮捕した。警察が調べたところ、この男性にはカリフォルニアで殺人容疑で逮捕状が出ていることが判明した。

兵士勲章は、陸軍省が実際の敵との戦闘を伴わない個人の英雄的行為を表彰する必要性を宣言した後、1926年に創設された。仲間の兵士や民間人のために身の危険を冒したアメリカ兵や同盟国の兵士に授与される。