オアフ島在住の男性は、政府にナンバープレートを没収されるのを阻止するために争っていたが、第9巡回控訴裁判所によって却下されたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
同裁判所は、6月28日(水)、エドワード・オドキーナ氏に対し、政府によるパーソナライズド・プレート奪還を防ぐための一時的禁止命令を却下したハワイ連邦裁判官の命令を支持する判決を下した。
アメリカでは、車のナンバープレートを自分の好みの文字・数字に変えることができる「バニティプレート」を申請することができる。
オドキーナ氏は、2021年1月、バニティプレートの申請手続きを行ったが、その内容がブラック・ライブズ・マター運動の冒涜を連想させるものであったため、審査のために監督者に送られた。スーパーバイザーが電話でオドキーナ氏にその文字の意味を尋ねると、彼は自分のビジネスの頭文字だと答え、スーパーバイザーはその文字に略語の不適切な言葉が含まれていることを知っていたにもかかわらず、承認してしまった。
オドキーナ氏がハワイカイ・サテライト・シティホールにプレートを受け取りに行くと、市の職員が「市のポリシーに違反しているため、プレートは発行できない」と言った。彼は激昂し、自分のビジネスの頭文字だと主張した。スーパーバイザーは、オドキーナ氏が職員に攻撃的になるくらいならと、プレートを発行するよう市職員に指示し、プレートは後で回収されるだろうとした。
市は2021年7月にナンバープレートの回収を通達したが、オドキーナ氏は再三の通知にもかかわらず引き渡さなかった。同年8月、同氏は州に対し、その文字は自分のビジネスの頭文字であると告げた1年後、その文字を使ったビジネスを開始した。また、同年9月にはその文字を使った非営利団体を設立し、その文字を使ったウェブサイトも運営している。
オドキーナ氏は9月9日、ホノルル市郡とホリー・シキダ州司法長官に対し、誤って交付されたナンバープレートを持つ憲法上の権利を否定されたとして、ハワイの連邦地方裁判所に公民権に関する訴状を提出。ハワイ連邦裁判官はこれを却下していた。
オドキーナ氏は、「この訴訟でどちらが敗訴しても、上訴するだろう」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.5)