30日(金)よりいよいよスカイライン(※ホノルル鉄道の名称)が運行スタートとなるが、鉄道プロジェクトを遂行するホノルル高速運送公社(HART)の専務理事兼最高経営責任者(CEO)のロリ・カヒキナ氏は、理事会によって総合評価「Cマイナス」を受けたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
HARTの理事会メンバー12人のうち11人が、カヒキナ氏の昨年の仕事ぶりについての評価を下した。この結果について、カヒキナ氏は、「自分ではCマイナスよりも良い成績を収めたと思っていた」と驚きを隠せない。
この評価により、カヒキナ氏は5万5000ドルのボーナスを受け取らないと見られているが、2022年3月に同氏は高評価を受けたにもかかわらずボーナスを辞退しているため、評価に関わらず今年もボーナスを辞退したであろうと見られている。
カヒキナ氏の契約は今年いっぱいで切れる予定だが、理事会が投票で落とさない限り、3年目は自動的に更新されることになっている。同氏は、成績の向上に努めるとし、「願わくば、この半年間で私のパフォーマンスに対する彼らの評価が改善されることを願っている」と語った。
HARTの理事たちは、カヒキナ氏を各カテゴリーで1から5の5段階で評価した。詳細は明らかにされていないが、とくにコミュニケーションとHARTの人員配置について、とりわけ理事会そのものとの関係について、大きく異なるコメントが寄せられているという。具体的には、カヒキナ氏はHARTの理事会に対して「より大きな敬意を示すことができる」と結論づけている。
ブランジャルディ市長は28日(水)、遅延とコスト超過の新たなラウンドに直面していた鉄道プロジェクトを立て直したとして、カヒキナ氏を称賛するコメントを発表。「市長として、またこのプロジェクトで直面した課題にとって、彼女はまさに我々が必要としていた人物であり、この2年半の間に我々が共に成し遂げたこと、そして金曜日にこの鉄道が開通することが市にとって何を意味するのかを考えれば、彼女はこれ以上ない仕事を達成している」と語った。
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写真:日刊サン
(日刊サン 2023.6.29)