オアフ島の薬物過剰摂取が疑われる現場で、強力な馬用精神安定剤が発見され、ホノルル救急医療サービス(EMS)の救急隊員に警告が発せられているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
キシラジンというこの強力な薬物は、通常は動物用医薬品だが、オピオイドに加えることで薬物効果を強化・長持ちさせる働きがある。
ホノルルEMSのジム・アイルランド隊長は、キシラジンとフェンタニルが混合されている薬物を摂取した場合、オピオイドの過剰摂取に対する解毒剤であるナロキソンやナルカンはキシラジンには効かないため、危険であると述べている。
また、キシラジンの副作用として、皮膚に大きく深い傷ができることが多く、すぐに処置しなければ切断に至ることもあるという。そのため、キシラジンは「皮膚を腐らせる麻薬」とも呼ばれている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.15)