ホノルル警察(HPD)のパトロール警察官は、採用強化と人員不足に対応する施策の一環として、3日間の長時間労働と4日間の休日を繰り返すという革新的なスケジュールにまもなく移行することになるとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
1000人近いパトロール警察官は、週2日13時間半、週1日13時間働くことになるという。これで合計40時間の労働で、残り4日間は休日となる。さらに、数カ月ごとにスケジュールが変更になると、2週間は5日間の休みが取れるようになる。
この変更は、求人活動を促進するために導入された。HPDの警察官は20%近くが減少し、現在およそ400人が不足している。
ハワイ州警察官組合(SHOPO)のロバート・カバコ会長は、このユニークな労働スケジュールを「常識にとらわれない解決法」と表現している。
HPDのレイド・バニック副署長は、この変更は人員不足の解消にも役立つと考えており、「シフトが2種類しかないため、3つ目のシフトの人員を確保する必要がなく、その分、1週間を通して警官を配置することができる」と語っている。
試験プロジェクトとして、2つの地区で週3回の12時間労働を行った際、最低限必要とされる75%から90%近くまで人員を増やすことができた日もあったという。
SHOPOによると、ほとんどの警官がこの変更に賛意を示しているものの、疲労に関する懸念もあるという。カバコ氏は、「警官たちは、まだ12時間しかパトロールに出ていない。残りの1時間半は、遅くなった報告書の仕上げや、実地研修のようなものにあてられるだろう」と述べており、その時間を使って、ボディカメラのビデオをアップロードしたり、署で運動したりすることもできるという。
新しい勤務体制はこの8月から実施される予定で、ハワイではホノルル警察のみで採用される。マウイ警察では、パトロール警官が週3日の12時間勤務で、数週間ごとに特別シフトが追加される。カウアイ島とハワイ島の両警察でも、マウイ警察と同様の変更が検討されている。
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写真:Christian Mueller / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.6.9)