州当局は27日(土)の夜、オアフ島のカエナポイント州立公園で閉鎖時間に違反したとして、18人を検挙したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
ハワイ州土地自然資源局(DLNR)は、繊細な野生動物やその生息地を違法行為から守るため、毎晩午後7時から午前6時までの閉鎖時間を厳格に実施することを事前に警告していた。なお、有効な許可証を所持する場合を除き、すべての車両は午後7時までに公園から退去する必要がある。
DLNRによると、オアフ島北側のモクレイア公園入り口に大きなデジタル看板を掲示したほか、27日(土)の午後7時の閉鎖時間の1時間前には、係員がビーチや道路にいる人々に警告した。
また、DLNRの自然保護資源執行部門の係員は、特別アクセス許可証を持っていないとしてさらに5人を、また、十分に育っていないサイズ不足のカラ(ユニコーンフィッシュ)を槍で突いたことが判明し、保護種違反で男性1人を検挙した。
DLNRによると、今回逮捕された24人全員の出廷は、来月中に予定されているという。
関係者は、公園のビーチに出没する絶滅危惧種のハワイアンモンクシールへの嫌がらせも懸念していた。DLNRによると、休んでいる母子連れのモンクシールのところに渡ろうとしたカップルや犬を連れた男性も追い返されたという。なお、カエナポイント公園内では、犬の立ち入りは禁止されている。
当局によると、ハワイアンモンクシールのような保護種への脅威のほかにも、砂に大きな釘を残す違法な焚き火、植生を破壊して新たな浸食経路を作るオフロード車、ゴミを残す大きなパーティーなど、多くの活動が公園に損害を与えているという。
カエナポイント州立公園は、オアフ島北側のモクレイア地区とオアフ島西側のケアワウラ/マクア地区の両方を含み、オアフ島で最後の大規模な野生の海岸環境となっており、自然保護区に指定されている。DLNR州立公園管理者のカート・コットレル氏は、ニュースリリースで「それは人々が楽しむための貴重な場所だが、同様に在来の鳥類や哺乳類の聖域であり、今週末のように多くの人々が訪れるときにはさらなる保護を必要とする」と述べている。
コットレル氏は今週末の取締りについて、公園での時間や行動を恒久的に取り締まるための州の能力を探る試験的なプロジェクトであるとし、「我々は、これらの行動を査定し、地域社会やステークホルダー(利害関係者)と協力して将来の計画を作っていく」と語った。
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