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【ハワイニュース】サメに襲われた男性が右足を喪失 生還を語る

9日(日)にケワロ湾でサメに襲われ重体となっていたホノルル在住のマイク・モリタさん(58歳)が、病床からコメントを発表。サメに襲われた当時の生々しい様子についてKHON2が報じている。

モリタさんは、サメに噛まれて右足を失った。現在も入院中であり、回復には長い道のりがあるが、ただ生きていることが幸せであり、彼を救ってくれた人たちに深く感謝していると、病床から動画で語っている。

サメに襲われたその日、モリタさんは友人たちとサーフィンをしていた。ボードの上に横たわり、波が来るのを待っていたところ、足に何かが噛みつく感触があったという。「噛まれたという感じではなかった。ただ圧力がかかっただけで、その強さから、すぐにサメだとわかった」。

近くにいた友人たちによると、サメはモリタさんを水中に引きずり込み、前後に揺すっていたという。

モリタさんは、サメを殴り始めたが、水中ではあまり効果がなかったという。そこで彼は、腕と脚をサメに巻きつけ、サメの目を狙ったところ、手がエラのあたりまでいってしまったことがきっかけで、サメから開放されたという。「エラに触れた途端、サメは私を離した」。

サメから開放された瞬間、友人たちはモリタさんの上にまだサメがいるにもかかわらず、救助しようと向かっていったという。「彼らも命の危険を感じていたが、サメがやっと手を離したとき、彼らは私のそばにいてくれた」。友人たちはモリタさんを水中から救出してサーフボードに乗せ、出血している足をサーフボードのリーシュで結んで止血した。救急隊員によると、その応急処置がモリタさんの命を救ったという。

モリタさんは現在も外傷センターに入院中だが、危険な状態は脱し、状態は安定している。友人、救急隊員、病院のスタッフに感謝を述べるとともに、自身の体験談が他の人の助けになればという思いから、今回の動画コメントを発表するに至った。

ハワイ州土地自然資源局(DLNR)のウェブサイトによると、ケワロ湾で最後にサメの襲撃が報告されたのは2002年である。海洋専門家は、最近の雨模様の天候が今回の事件の一因になった可能性があると述べている。ワイキキ水族館のアンドリュー・ロシター館長は、「アラワイ運河の河口にあるため、山を下ってアラワイ運河に注ぐすべての水がそこに流され、ゴミなどを運び、その臭いが外からサメを引き寄せることになる」と語っている。

モリタさんを襲ったのは、この近辺ではよく見られるイタチザメだ。ロシター館長によると、体長8フィート(約2.4メートル)の大きさから、おそらく青年期で、対象をあまり選ばずに噛み付く傾向があるという。

ユナイテッド航空のランプ・サービスで働くモリタさんは、「義足でピットに入らなければならないだろうが、やってやる」と冗談を言いながら、同僚たちのサポートに感謝を述べた。また、まだ先のことになるが、いつかサーフィンがしたいとも語った。「でも、もし二度とサーフィンができなくても、私は幸せだし、大丈夫だ」

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.4.12)

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