ハワイ海洋動物対応局(HMAR)は、ロッキーとして知られるハワイアンモンクシールがワイキキに戻ってきていることについて、人々に距離を保つように呼びかけているとKHON2が伝えている。
モンクシールのロッキーはワイキキのカイマナビーチに滞在しており、HMARはカイマナビーチに標識とロープを設置し、人々がロープの内側に入らないよう注意を促している。
ハワイアンモンクシールは、世界でもハワイ諸島周辺にのみ生息するハワイ固有種のアザラシで、絶滅の危機に瀕している。そのため米国海洋大気庁(NOAA)では、モンクシールを見る場合、陸上でも水中でも150フィート(約45メートル)以上の距離を保つよう推奨している。
ロッキーは、子育てのためにしばしばカイマナビーチを訪れることで知られている。2017年、ロッキーは同ビーチで子供の「カイマナ」を出産・育児し、注目を集めた。
現在ハワイを訪れている旅行者は、初めて見る野生のモンクシールに興奮している。アラスカから来ているジェイソン・キャントレルさんはニュースに対し、「雄大な生き物で、とても大きく、美しく、自然な環境で見ることができるのは本当に素晴らしいことだ」と語った。
NOAAは、モンクシールを見学する際に役立つ「親指の法則」を発表している。もしモンクシールを見かけたら、この法則に従い、親指を立てるジェスチャーをすることで安全な距離を判断することが可能だ。やり方は、腕をまっすぐ前に伸ばし、親指を横に向け、親指がアザラシ全体を覆っているかどうか確認する。親指がアザラシ全体を覆っている場合は、およそ50フィート(約15メートル)以上離れている目安になるという。
なお、モンクシールはハワイ州法およびアメリカ連邦法によって保護されており、故意に50フィート以内に近づいた場合は罰金が科せられる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.5)