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【ハワイニュース】加工肉と癌の関係から、一部医療機関がスパムに反対

加工肉の缶詰として知られるスパムは、何十年もの間、ハワイのローカルフードに使用され愛され続けてきたが、一般的に加工肉が大腸癌を引き起こす可能性があることから、スパムと健康に関する懸念について議論が広がっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

ワシントンD.C.の公衆衛生擁護団体は、加工肉と癌の関連性から、スパムの摂取は健康にとって理想的とは言えないとし、同団体と一部の医師は、3月の全米大腸癌啓発月間に、健康的な食生活と早期検診の重要性を強調したいと考えている。

責任ある医療を求める医師委員会は2月、クイーンズ・メディカル・センターに対し、429日(土)に開催されるワイキキ・スパム・ジャム・フェスティバルのスポンサーであることに疑問を呈する書簡を作成した。クイーンズ・メディカル・センターの広報担当者によると、同センターは今年のフェスティバルのスポンサーではなく、ロゴが誤ってウェブサイトに掲載されていたという。なお、ロゴはウェブサイトから削除された。

スパムを販売する「ホーメルフーズ」によると、スパムは第二次世界大戦中に兵士に提供された際にハワイに伝わり、その後、地元の文化や料理の一部となったという。ハワイでは1人当たりのスパム消費量が全米のどの州よりも多く、毎年州全体で約700万缶が消費されると言われている。

ワイキキ・スパム・ジャムは、通りを封鎖したブロックパーティーで、ライブ・エンターテイメントや、レストランによるスパムの料理紹介などが行われる。イベントで集められた資金の一部は、ハワイ・フードバンクなど、地域の非営利団体に寄付される。

州保健局によると、大腸癌はハワイで2番目に多い癌で、毎年、男女ともに約700人が診断され、225人が死亡している。同局は45歳から75歳までのすべての成人に大腸癌のスクリーニング検診を受けるよう呼びかけており、検査によって治療が最も効果的な早期段階で結腸癌を発見できるほか、前癌ポリープ(結腸や直腸にできる病変)を見つけて、癌になる前に切除が可能だとしている。

世界保健機関(WHO)は加工肉をグループ1の発癌性物質に分類。加工肉にはホットドッグ、ソーセージ、コンビーフ、缶詰などが含まれ、「加工肉を食べると大腸癌が発生するという疫学調査からの十分な証拠に基づく」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.28)

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