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ハワイ在住者のためのライフプランのお話

【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】65歳になるまでに準備すること

 65歳になる頃にはこの2つのことについて、知識を持っておきたいですね。まず、メディケア、そしてソーシャル・セキュリティ・ベネフィットです。

 全く知識のない白紙状態の方は、急に詰め込み理解するのは大変です。ご夫婦の片方に任せきりにしている方も注意してください。すべて人任せにしていて、万が一のことが起き、一人になった時にどうしますか? 子供がそばにいて、助けてもらえる方は良いのですが、たとえ子供がいてもそばにいなければ、いざという時に困ります。

 メディケアの仕組みは複雑ですので、前もって基礎知識を得ておきましょう。65歳の時にパートAとパートBの両方を得なくてはならない方もいますので、ペナルティがかからないよう注意してください。毎年内容が変更になりますので、税金申告と同じように、毎年見直すことが必要です。

 現在加入しているプランの内容を把握していない方も是非ご確認ください。2023年のプランにデンタルカバレッジが組み込まれていることをご存じない方も、案外多いのではないでしょうか?

 ソーシャル・セキュリティ・ベネフィットを受け取り始める時期もご自身の問題ですので、熟慮しましょう。周りの友達が62歳から65歳までに受け取っているなどの理由で、軽い気持ちで早く受け取り始めたら大変です。皆さんアメリカで働き始めた時期も異なります。35年の納付期間がベースになっていますので、この年数に達していない年数は収入がゼロと見なされます。35年を超えれば、収入の多い年に合わせて支給してもらえます。

 生きている限り受け取れるベネフィットですので、予想以上に長生きしても困らない程度の額を受け取りたいものです。62歳から70歳の間で受け取れますので、ご自分の健康状態と相談してみてください。満年齢になる前に受け取り始めると減額され、70歳まで遅らせると増額します。時期が来たら、ソーシャル・セキュリティの事務所に予約を取り説明を受けることをお勧めします。

 満年齢より早く受け取り、働き続ける方は収入によって減額対象になります。満年齢になる前の年12月までの収入限度額は$21,240、満年齢になる年の限度額は$56,520になりますので、注意してください。

 満年齢を過ぎてしまえば制限が無くなりますので、いくら収入があっても問題ありません。

(日刊サン 2023.2.22)

横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]

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