オアフ島の不動産価格が下がってきているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
2021年夏以来初めて一戸建て住宅の中間価格が100万ドル(約1億3千万円)を下回ったという。
今年1月の中間価格は98万5,500ドルで、昨年同月比較で6%の低下となった。
コンドミニアムについては49万ドルで、4%下がっている。
専門家によると、複数の買い手による価格競争が減ったことが原因ではないかという。
不動産会社「ロケーションズ」のCOO(最高執行責任者)であるチャド・タケスエ氏は、「中間価格帯住宅売買の減少の影響を受け、過去12カ月連続で売り上げが下がってきている」と述べている。
1月は1年で最も住宅売買が少ない月であるとはいえ、先月の一戸建て住宅の売買は昨年同月比で52%、コンドミニアムも50%下落している。
また、一戸建て住宅が売り出されてから売買が成立するまでの平均日数は25日で、パンデミック前の状況に戻っている一方、コンドミニアムでは23日と、昨年から9日の増加となっている。
2021年の不動産ブームから一転、市場は沈静化しつつあると見られているが、一戸建て住宅売買の3件に1件、コンドでは4件に1件が、売り出し価格より高値で成立している。
物件が市場に残っている期間は、一戸建て住宅で2.1カ月で、昨年1月の2倍に増加しており、コンドミニアムでは2.5カ月となっている。昨年同月より増加しているとはいえ、いまだに歴史的な低さで推移しており、しばらくは売り手市場が続くと見られている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.7)