【ハワイニュース】モイリイリ地区の新しい高層コンドミニアム 建設費用の一部免除をホノルル市議会が承認
ホノルル市議会は、モイリイリ地区の高層コンドミニアムの建設にかかる費用の一部免除を全会一致で承認したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
今回の承認により、開発会社コバヤシ・グループは1,230万ドルの予算削減が可能となったという。
高層コンドミニアム「クイレイ・パレス」の場所はカピオラニ・ブルバードの東端、モイリイリのマーケット・シティ・ショッピングセンターの近くだ。
43階建となる新しいコンドミニアムは、公共交通機関、学校、店舗やレストランが徒歩圏内にあるという便利な立地となる。
全部で1005室、そのうちの402室は通常の市場価格で販売されるが、残りの603室はいわゆる「アフォーダブル・ハウジング(手頃な価格の住宅)」として低所得者向けとなっている。
市議会議長を務めるトミー・ウォルター議員は「ホノルル市は建築業者により多くのアフォーダブル・ハウジングを建設してもらうために費用の一部を免除することにしました。最も重要なことは、地元の人々に手頃な価格で住宅が提供されることです。住民はそこに10年暮らさなければいけません。この方法に私は納得してプロジェクトに賛成することにしました」と述べている。
公聴会には500人以上がこのプロジェクトを支援するために意見陳述を行ったが、16人は反対意見を表明した。
建設される地域に長年暮らしてきたローラ・ルビーさんは次のように語っている。
「あまりにも早急な流れで、一般の人々による検討や討論が一切行われていないのです。彼らは、無理矢理にプロジェクトを進めることができると考えているようで、私たちはそんな態度が問題だと思っています」
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.1)