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【ハワイニュース】「風船を空に放たないで」 注意喚起が行われる

今年1月から、風船を空に放つのは違法行為とされ、最高500ドルの罰則金が科せられることになった。

しかし、これまで誕生日パーティーや、結婚、婚約、卒業祝いのイベントなどで広く行われてきており、特にこれから卒業シーズンを迎える前に、イベント・プランナーや学校などが、この新しい州法についての注意喚起を行っているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

(訳注:空に放つという行為が違法なのであって、使用後に適切に処理をすれば風船を購入して楽しむことには問題はなく、販売も今まで通り行われている)

風船を販売している「ハウスマート・ベン・フランクリン・クラフト・ストア」では、風船が飛んでいかないよう重りを付けるというオプションも提供しているという。

同店のディレクターであるジョイ・シマブクロ氏は次のように述べている。

「法律の有無にかかわららず、風船を空に飛ばしてしまわないよう常に言ってきた。電線に絡んで停電を引き起こす可能性があるからだ」

また、風船を購入する際には大きなゴミ袋を持参するよう推奨している店舗から顧客の車、パーティー会場まで風船を無事に運ぶことができるようにするためだ。

毎年5から6月にかけての卒業式シーズンには、風船の需要が大きくなるという。

ハワイ・パシフィック大学では、すでに卒業式での風船持ち込みを禁止しており、「サステナビリティを重視し、使い捨て製品や風船のような不要なプラスチック製品の排除に尽力している」と述べた。

ホノルル警察によると、11日の法律の施行からこれまでの間に、風船の放出に関する苦情や通報はまだ受けていないという。

2021年に可決されたこの州法を推進していた非営利団体「ビーチ環境啓蒙キャンペーン・ハワイ」は、意図的かどうかにかかわらず、風船を放つことで海洋生物にも害を及ぼす危険性を指摘している。

風船は、破れると細い紐状の小さな破片となり、その破片を海鳥やウミガメなどの海洋動物が餌と間違えて食べてしまうことがある。破片は水と混じって粘着性の物質となり、動物の体内で消化管を詰まらせてしまうという。

同団体の共同設立者であるスザンヌ・フレイザー氏は、「風船は、海洋生物にとって最も危険なごみのひとつだ。風船の放出が違法であると知れば、ほとんどの人は法律に従うはずだ」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.1.24)

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